2026年8月19日、ピッツバーグ・パイレーツはデトロイト・タイガースを4-3の1点差で下した。25歳の捕手ラファエル・フローレス・ジュニアはこの日まで今季4本塁打だったが、一夜で2本を上乗せしパイレーツの得点の半分を叩き出した。
1試合2本塁打と聞いても驚かないかもしれないが、その日のリーグ平均と比べると話は変わってくる。8月19日、個々の野手が記録した本塁打数の平均はわずか0.09本——つまり典型的な打者はおよそ10試合に1本も本塁打を打たない計算で、大半の選手はゼロだった。フローレスはその同じ9イニングで2本を放っている。この差はzスコアに換算すると6.63に達し、通常であればzスコア3でもシーズンに一度あるかないかの上位0.1〜0.3%の成績とされる中、6を超える数値はその枠すら外れている。シーズンを通じてMLB全体でも数えるほどしか起きない領域の成績だ。
この2本のホームランについては打球速度や打球角度のStatcastデータが記録されておらず、実際にどれほど強く、どんな角度で捉えたかは分からない。分かるのはシーズン通算の打球傾向で、これがなかなか奇妙な組み合わせになっている。フローレスの今季バレル率はわずか0.13%——Statcastが定義する理想的な打球速度と角度の組み合わせ「バレル」にほぼ一度も当てはまっていないということだ。一方でハードヒット率は61.8%と高水準で、打球の半分以上が強い当たりになっている。通常この組み合わせは本塁打よりも二塁打を量産するタイプであり、今回の2本塁打はパワーが開花した兆しというより、まぐれに近い当たりだった可能性がある。長打率.521の選手にとってバレル率0.13%は不自然に低く、26試合というサンプル数がまだこの数字を信頼するには小さすぎるのではという疑問も残る。
この2本のホームランについては打球速度や打球角度のStatcastデータが記録されておらず、実際にどれほど強く、どんな角度で捉えたかは分からない。分かるのはシーズン通算の打球傾向で、これがなかなか奇妙な組み合わせになっている。フローレスの今季バレル率はわずか0.13%——Statcastが定義する理想的な打球速度と角度の組み合わせ「バレル」にほぼ一度も当てはまっていないということだ。一方でハードヒット率は61.8%と高水準で、打球の半分以上が強い当たりになっている。通常この組み合わせは本塁打よりも二塁打を量産するタイプであり、今回の2本塁打はパワーが開花した兆しというより、まぐれに近い当たりだった可能性がある。長打率.521の選手にとってバレル率0.13%は不自然に低く、26試合というサンプル数がまだこの数字を信頼するには小さすぎるのではという疑問も残る。
視野を広げると、周辺の数字にも意味が加わる。フローレスは2025年にメジャーデビューしたばかりの25歳捕手で、これまでの出場はわずか2シーズン分、キャリア通算では33試合で打率.227、本塁打6本という数字にとどまる。今季はここまで26試合で.233/.317/.521、OPS.838——依然小さなサンプルだが、その中でシーズン6本塁打のうち2本がタイガース戦の1試合に集中した。つまりシーズンのパワー生産量の3分の1を一晩で出したことになる。守備と投手のリードを優先し打撃の物足りなさが許容されがちなポジションでの出来事だ。これがパワーの伸びしろの表れなのか、短いサンプルの中の一時的な当たりなのかは、まだ本当の意味では判断がつかない。
注目すべき数字は本塁打数ではなく、三振数だ。フローレスは今季26試合で25三振——ほぼ1試合に1つのペースで、この空振り率の高さは通常、生のパワーが実際の試合結果に結びつく頻度を制限する。今後10〜15試合でバレル率がゼロに近い水準にとどまり、ハードヒット率が60%前後で推移するようなら、本塁打よりも強い当たりのアウトが目立つ展開になるはずだ。逆にバレルに当てる頻度が安定して増えてくるようなら、8月19日はパワーの本格的な上昇の始まりだったと言えるようになる。
いずれにせよ、パイレーツは4-3の勝利を手にした。このシーズンの残りが、あの夜がフローレスの天井だったのか、それとも底値だったのかを教えてくれるだろう。