2026年7月21日(現地時間)、コロラド・ロッキーズはワシントン・ナショナルズを8対7の1点差で下した。敗れたナショナルズの遊撃手CJ・アブラムスは、この接戦の中で自ら2本塁打を放っていた。遊撃手がひと晩に2本塁打を放つこと自体、メジャーではほとんど起こらない出来事だ。
1試合2本塁打と聞くと珍しくもないように感じるかもしれないが、7月21日にフィールドに立った全選手の平均本塁打数はわずか0.13本。つまりその日出場した打者の大多数は本塁打ゼロで終わっている。アブラムスの2本塁打は、その日の母集団に対してZ値5.19という数字を生んだ。Z値4を超えるだけでもリーグ全体でシーズンに数回あるかどうかのレベルとされるが、5.19はそれをさらに超え、数シーズンに一度あるかないかという領域に踏み込んでいる。
この試合の2本塁打については打球速度や打球角度のデータが記録に残っていないため、「なぜ起きたか」はシーズン全体のプロファイルから読み解くしかない。アブラムスの今季ハードヒット率は.609。これは打球の10本中6本以上が時速95マイル以上で飛んでいることを意味し、外野手が追いつけないほどの強い当たりを日常的に生み出している打者だということだ。失投を完璧に捉える必要すらないほど、もともと強い打球を打てる選手が、クアーズ・フィールドでロッキーズ投手陣相手に強い当たりを2本続けて場外へ運んだとしても、決して不思議な数字ではない。
この試合の2本塁打については打球速度や打球角度のデータが記録に残っていないため、「なぜ起きたか」はシーズン全体のプロファイルから読み解くしかない。アブラムスの今季ハードヒット率は.609。これは打球の10本中6本以上が時速95マイル以上で飛んでいることを意味し、外野手が追いつけないほどの強い当たりを日常的に生み出している打者だということだ。失投を完璧に捉える必要すらないほど、もともと強い打球を打てる選手が、クアーズ・フィールドでロッキーズ投手陣相手に強い当たりを2本続けて場外へ運んだとしても、決して不思議な数字ではない。
視点を広げると、これはアブラムスにとってキャリアハイのシーズンの延長線上にある出来事だ。今季開幕前まで通算打率.255だった彼は、99試合を消化した現在、打率.286、OPS.903、本塁打24本。この24本という数字は、デビューから4シーズン以上かけて積み上げた通算83本塁打に、ペースの上ではもう肉薄しつつある水準だ。遊撃手が長打率.544を残していること自体が異例であり、そこに2本塁打の夜が加わったのは突発的な出来事というより、今季ずっと続いてきた上昇トレンドの延長と見るべきだろう。ただし手放しでは喜べない部分もある。ナショナルズはこの試合を8対7で落としており、一人の突出したパフォーマンスだけではロッキーズ打線の得点力に追いつけなかった。
今後注目すべき数字は24——シーズン残り約10週間の時点での本塁打数だ。現在のペース(99試合で24本)を維持できれば30本塁打シーズンも現実的な射程に入り、それだけでデビューから4シーズン分の本塁打数に匹敵する数字となる。今後2週間ほどのハードヒット率が.60前後で維持されるかどうかを見てほしい。その水準が保たれるなら、この2本塁打の夜は一過性の外れ値ではなく、仕上がった遊撃手が相手投手陣を問わず何をやってのけるかを先取りした一戦だったと言えるはずだ。
この先どうなろうと、7月21日はナショナルズにとって消えない記録を残した。アブラムスが完璧に捉えたとき、スタッツシートのどんな数字もそれに追いつけないという証拠を。